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「サグラダ・ファミリアは完成しない」常識が崩れた日…オリコン誤報騒動があぶり出した、ネットメディアの「構造疲労」

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サグラダ・ファミリア
「ついに完成」と誤報があったサグラダ・ファミリア(写真:Shin@K/PIXTA)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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「ついに完成か」と期待を持たせつつ、実際には異なる内容を伝える記事タイトルは、“釣り見出し”と呼ばれ、ネット上で非常にウケが悪い。今回の件は、おそらく担当者の勘違いで起きたのだろう。しかし、疑心暗鬼になっているネットユーザーからは、「わざと誤解させて、PVを稼ごうとしていたのではないか」と、うがった見方が出てもおかしくない。

多くのニュースサイトにとっては、記事に張られた広告収入は重要で、PVの最大化は生命線となっている。それに読者側も気付いているからこそ、“悪知恵”を働かせているのではないかという疑念が生じるのも理解できる。

崩れたのは「サグラダは完成しない」という“当たり前”

このような、そもそものネットニュース不信に加えて、今回のケースには“当たり前の崩壊”に対する衝撃が重なった。それだけ「サグラダ・ファミリアは、ずっと完成しないものだ」という前提は、日本の人々(おそらく世界中がそうだと思うが)の共通認識だったと考えられる。 横浜駅や渋谷駅のように、延々と続く駅周辺の再開発を「日本のサグラダ・ファミリア」などと呼ぶ人がいるように、「サグラダ・ファミリア=完成しない」は、日常に染み付いた常識だった。

だからこそ、「ついに完成」のインパクトは、想像以上に大きかった。多くの人が動揺したのは、「誤報か否か」よりも「“当たり前”が崩れる」ことへの戸惑いだったのではないだろうか。 オリコン側に落ち度があるとすれば、「それだけ読者に衝撃を与える内容だ」との認識が足りなかったことだろう。

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