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キャリア・教育 #神童だったあの子の今

「ひろゆきみたいな子」といわれた中学生→大手銀行に就職し適応障害に… "ハマり癖"が裏目に出た早稲田卒学オタクの転換

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伊藤滉一郎さん
帰国子女の伊藤さん。中学のときは「先生から面倒くさがられていた」といいます。(写真:伊藤さん提供)
  • 新倉 和花 東京大学法学部卒・麻雀プロ

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幼いころに「天才」「神童」と呼ばれた子どもたちは、その後、どんな大人になっているのか。連載「神童だったあの子の今」では、早熟ゆえに称賛と戸惑いを同時に抱えてきた人物たちを訪ね、いまの彼らがどんな景色を見ているのかを聞いていく。

今回登場するのは、X(旧Twitter)で11万人のフォロワーを抱える学歴研究家「じゅそうけん」こと伊藤滉一郎さん。愛知県豊田市出身、早稲田大学社会科学部卒業後、メガバンクに就職するも2年で適応障害となり退職。いまは株式会社JSKを率い、受験評論家としてさまざまなメディアに出演している。

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アメリカの小学校に通う

幼少期の伊藤滉一郎さん(写真:伊藤さん提供)

伊藤さんは、愛知県岡崎市でトヨタ自動車に勤める父と母のもとに生まれた。父は京都大学経済学部出身の総合職、母は地元の女子大を出てトヨタで一般職として働いていた。妹は美大に進み、本人いわく「地方ののんびりした家」で、両親は「勉強しなさい」と言ったことが一度もなかった。

塾にも行かず、外で駆け回る幼児だった伊藤少年に転機が訪れたのは幼稚園卒業のときだ。父がMBA取得のためアメリカの大学院に留学することになり、家族は渡米。小学校入学の半年前から小学2年生の途中まで、彼はアメリカの小学校に通った。

「学校に机がなくて、授業中に出て行く子もいる、自由な校風でした。同級生の国籍はブラジル、ヨーロッパ、韓国など多様で、授業も当時日本では珍しかった、討論やグループ活動中心のアクティブラーニング。そうした環境を2年経験したことが、いまの『つねに常識を疑う』スタンスにつながっていると思います」

帰国直後は日本語の文章よりも英文のほうが読み慣れていて、学校の読書時間で英字の本を読んでいた。多感な時期を多国籍の教室で過ごした彼が、日本の小学校に戻って驚いたのは、教室の静けさだった。

「みんな机に座って何も言わずに、当たり前のように授業を聞いていたんです。あれは衝撃でした」

このときの違和感は、その後の彼の選択を底のほうで支え続けることになる。

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