アウディのニューモデル「ヌヴォラーリ」が発表された。V8ツインターボ・エンジンに3モーター方式のプラグインハイブリッド・システムを組み合わせたパワートレインのシステム出力は、実に1001PSで、0-100km/h加速を2.6秒で走り抜け、最高速度は350km/hに達するというモンスターマシンだ。
なぜ、アウディは2026年というこのタイミングで、これほどの超高性能を誇るスーパースポーツカーを発表したのか。
電動化とスーパースポーツカーの関係性
電気自動車(BEV)のセールスが伸び悩んでいるのは世界的な傾向で、25年は対前年比で13%程度にとどまったとの報告がある。20年代前半に倍々の伸びを示していた当時とは隔世の感があると言っていいだろう。もちろん、それでもBEVの販売台数が増え続けているのは事実で、将来的にはBEVが乗用車の大多数を占めるというのは多くの専門家が予測するところだ。
しかし、地域やカテゴリーによっては内燃機関を積んだ自動車の人気が今後も根強いとされる。とりわけ高性能モデルを購入する人々の「エンジン信仰」は揺るぎなく、たとえ自動車の主流がEVに移行しても、ハイパフォーマンスモデルの需要は引き続きエンジン車中心になるとの予想もあるほど。そうした状況は、例えば高級な機械式腕時計や乗馬などの贅沢な趣味に通じるものがある。
