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AIに代替されない「管理職のフィードバックの正解」は? 部下が勝手に育つ「たたき台」の作らせ方

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本当に部下を伸ばすフィードバックは、「たたき台」を切り口に考えればクリアになる!(写真:EKAKI / PIXTA(ピクスタ))
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② 打ち手の議論に入る前に「定数」を揃える

これが、5つの中で最も重要な勘所です。

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たたき台の中身(打ち手)を論じる前に、必ず「期待する成果」と「現状」——2つの定数——が揃っているかを確認します。

現場で一番多いのは以下の2つの「レベル1の『悪いたたき台』」です。これらを受け取ったときのパターンを見てみましょう。

部下を潰さない「一流のフィードバック」

パターン1:「熱意だけの提案」へのフィードバック

部下が「今のやり方じゃダメだと思うんです。こうすべきだと思います」と持ってくる。一見、現状(今のやり方じゃダメ)+打ち手(こうすべき)の形に見えます。

ところが、この「こうすべき」は打ち手ではなく、実は 「期待する成果」の言い換えであることがほとんどです。

つまりこの提案は、現状と期待する成果という2つの定数を語っているだけで、肝心の打ち手(変数)が抜け落ちている。本人は打ち手を出したつもりでも、それは「目指す方向」であって「具体的な行動」ではないのです。

ここで上司が伝えるべきは、打ち手とは「誰が・いつまでに・何をする」というレベルまで具体化されたものだ、ということ。

そのうえで、

打ち手の案をいくつか出して、その中から1つに絞ってみよう。まずは 「君自身が、いつまでに、何をするか」 を決めるところからだ。

と、踏むべきステップを示してあげます。

パターン2:「思いつきの提案」へのフィードバック

部下が「あのー、こうしたらいいと思うんです」と、打ち手だけをポンと出してくる。今度は逆に、変数だけがあって定数が見えない。

周囲は「なぜ急に?」「どこからその発想が?」「何を見てそう思ったの?」と、疑問だらけになります。

ここでやってはいけないのが、いきなり打ち手の良し悪しを論じることです。

順番はこうです。

まず、期待する成果が合っているかを確認する。
次に、現状認識を確認する。

このとき効くのが、「現状とは『事実』と『解釈』の組み合わせだ」という視点です。

「どんな事実を見て(事実)、それをどう受け止めて、何が課題だと思ったのか(解釈)」を尋ねる。すると、なぜその打ち手が出てきたのか、部下の思考回路が見えてきます

思考回路が見えれば、ズレの正体もわかります。ゴールの認識がそもそも違ったのか、見ている事実に偏りがあったのか、それとも事実は同じで解釈が違ったのか。原因が特定できれば、あとはそのズレを一緒に直していくだけです。

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