ふと思い立ち、火曜日の昼間に渋谷の映画館に足を運んだ。15時台の上映回ながら、ほぼ満席。筆者同様1人で観ている人、女性グループ、夫婦やカップル、中には男子高校生のグループも見かけた。
『プラダを着た悪魔2』(5月1日公開)が、予想をはるかに超える形でヒットしている。国内の累計興行収入は5月26日時点で40億円を突破。動員は267万人を超えた。北米でも初週末興行収入7700万ドルでNo.1を獲得。
なぜ20年ぶりの続編が、これほど“今”を生きる私たちに刺さるのか。
かく言う筆者も、働くこと、子育て、生き方など、登場人物たちのこの20年間のキャリアやライフが数時間の映画でこれでもかと伝わってきて、身につまされることの連続だった。仕事をせずにはいられない、仕事が好きということ、オシャレな人やものに囲まれて働くことへの憧れなども思い出した。
前作から20年、働き続け、揺れ続けてきた一人として、その理由を読み解いてみたい。
20年間で起きた3つの変化
物語は、前作のラストでファッション誌の仕事を離れ、志望していた記者として働き始めたアンディ(アン・ハサウェイ)が、20年が経ちジャーナリストとして受賞スピーチをする華々しいシーンから始まる。
