25年で最も水道光熱費がかかっているのは、2月の3.1万円、3月の3万円。政府の補助金が入っていたこともあるが、7月8月は2万~2.1万円で、4月や5月よりも低い。
もちろん家計調査の数字は平均値であり、家族構成などで細分化すれば結果は異なるだろう。とはいえ、思っていたよりも夏はお金がかからないのかもしれない。
暑すぎると「減る」支出も
そもそも、近年の異常な酷暑は消費者マインドへ大きな影響を与えている。
まず、暑すぎて外出を控えてしまう。食品スーパーに出かける回数が減れば、食品の「ついで買い」「安値につられた衝動買い」も減る。
また、炎天下に安値を求めて複数の店を買い回ることもしなくなるので、一店一店での「ついで買い」も減るわけだ。同じ理由で、休日も冷房の効いた室内にこもりたくなり、外食や買い物へ行く回数も減る。買い物客が減るのを何とかしようと、デパートが暑い日ほど割り引く「暑さ割」「猛暑割」を打ち出すほどだ。
オフィスワーカーへも影響がある。普段ならランチタイムは外に出たいところだが、危険な暑さの中へ出て行って順番待ちするのは拷問に近い。それなら弁当を買って済ませたほうが体も楽だ。外食が1000円以上するご時世、弁当なら500円程度で済むとなれば、その差額分の節約にもなるだろう。
昨年もあまりに暑かったせいで、海水浴場やアウトドアレジャー客が減ったそうだ。屋外を避け、映画館やショッピングセンターなど室内型レジャーに流れる動きも起きている。遠出をしなくなり、手近な場所で済ませれば済ませるほど娯楽にかけるお金も縮小していくだろう。
もし、これらを「暑さによる消費減退費用」としてざっくり計算するとどうなるか。
あくまでモデルケースだが、4.6万円の支出減にもなる。異常な暑さによる消費減退効果は大きいと言えそうだ。
では、逆に増える支出は何だろう。
真っ先に思い浮かぶのは光熱費だが、先に述べたように家計データ上は他の月より突出して増えているわけではない。
