「4月はあんなに落ち着いていたのに、最近なんだかクラスがザワザワしてきた」。多くの教員が口をそろえてそう語る時期が、いわゆる「魔の6月」です。
新年度の緊張感が薄れ、子どもたちの関係性が固定化し、疲れが蓄積していきます。教師自身も、行事や評価業務が重なり、心身の余裕が減っていきます。
魔の6月、教室の「空気」が変わる瞬間
6月の教室では、次のような光景が増えていきます。
・休み時間、廊下の隅で一人で座り込む子
・授業中の立ち歩きやトイレに行く子の増加
・「またアイツかよ」と活動にのれない子を非難する声
・注意しても目を合わせず、机の下でぶつぶつ言う子
・当番活動が滞り、同じ子ばかりが負担を抱える
こうした変化は、子どもたちが「本当の姿」を見せ始める時期が来たことを示しています。
しかし、これは良し悪しの問題ではありません。ある研究によれば、人間関係の初期段階では自己開示が浅く、相手に好印象を与えるために協力的な態度を取る傾向がありますが、時間がたつにつれその傾向は薄まることが確かめられています。
つまり、4月の落ち着きは「自然な緊張」によるものであり、6月に見られる変化はむしろ人間関係の成熟過程として当然の現象なのです。
