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6月はクラスが荒れる…静かに進行する"令和の学級崩壊"が怖い、担任はみな言う「一人ひとりはいい子なのに」どうして?

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静かにするように指導する教師
(写真: ふじよ / PIXTA)
  • 山田 洋一 北海道公立小学校教諭、公認心理師
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このように現代の「崩れ」は見えにくい形で静かに進行していきます。

令和の学級崩壊は質的に変化しています。令和の学級崩壊は、かつてのような「騒ぐ」「暴れる」といった外側の混乱ではなく、静かに進行するタイプが増えています。

・授業中は静かだが、誰も発言しない
・子ども同士の関係が分断され、対話が成立しない
・SNS的価値観により仲間外れが不可視化する(スマホの使い方や使用頻度によって教室内のカーストが決定づけられる)
・ルールは守るが、内心は反発している
・トラブルが表に出てこない
・「まあいいか」という空気が広がる

外側は整っているのに、内側が崩れているのです。暴言や暴力が目立つ崩壊ではなく、個々(教員と子ども、子どもと子ども)がバラバラでつながれないことにより、不安が強まる崩壊が現代の特徴です。

その証拠に、困難な学級の担任は口をそろえて言います。「一人ひとりはいい子たちなんですけどねえ……」と。

学級崩壊を未然に防止するには?

未然に防止するポイントを6つにまとめました。それぞれ詳しく見ていきます。

① ルールの「目的」を言語化する

「あいさつは大きな声で」「授業中は席を立たない」――こうしたルールは、子どもにとっては「押しつけ」に感じられることがあります。もちろん学校のきまりの是非を検討することは大切です。そのうえでさらに重要なのが、目的の共有です。

「みんなが安全に移動できるように」「話し合いがスムーズに進むように」「困っている人が助けを求めやすくなるように」などの目的が共有されると、子どもはルールを「自分ごと」として捉えられるようになります。そのために「このきまりがあるのは、何のためだろうね」と何度も尋ねるようにします。

② 子ども同士の対話の場を意図的に増やす

6月は、学級会やミニ対話活動を増やす絶好のタイミングです。「最近、クラスで気になることある?」「係活動で困っていることは?」「もっとよくするためにできることは?」など、子どもが話し教師が聞くだけではなく、子ども同士が話し、聞く場をつくることが重要です。対話が生まれると、学級の「内側の力」が回復していきます。

③「小さな成功体験」を学級全体で共有する

成功体験は、学級の自己効力感を高めます。「今日の掃除、時間内に終わったね」「話し合いで全員の意見が出たね」「誰かが困っていたら、自然に声をかけられたね」「自分たちで係活動を考えられたね」など、こうした「できた瞬間」を拾い、言語化し、全員で共有する(場合によっては紙に書いて掲示する)ことが大切です。

「これが成功したのは……」と、よい結果の原因や、その過程の努力に目を向けられるように配慮するとさらによいでしょう。

④ 子ども一人ひとりの話を聞く時間を確保する

「縦型の指導」が強くなってしまう時期なので、子ども一人ひとりの話をじっくりと聞く時間を確保するとよいでしょう。指導したり、たしなめたりするのではなく、すべてを「うん、うん」と言って聞いてあげることによって、子どもたちと担任の距離を縮めることができます。

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