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20年で「W杯常連国」になった日本サッカー 小野、高原、稲本…黄金世代が「1回数百万円の海外遠征に何度も行けた」ワケ

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海外遠征
日本サッカーの歴史を切り拓いた「黄金世代」が、10代で海外遠征に行けた理由とは?(写真:ワン吉/PIXTA)
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エクアドルと勝ち点で並んだものの残念ながら得失点差で1及ばず、A組3位になって決勝トーナメントに進むことはできなかった。結局、大会を制したのは初戦で日本に勝ったガーナだった。

同世代のトップクラスに触れた経験は、高原にとって大きな財産となった。

「U17世界選手権に出させてもらった経験、体験は非常に大きかったです。『俺らの方がうまいぞ』、『俺らの方ができる』と強く感じたのですが、同時に『じゃあ、ここから差がつくのか?』とも思ったんです。
できるだけ早く海外に出たい、チャレンジしたいという気持ちが芽生えた。いろんな国の選手たちとプレーをしたからこそ、そうやって考えられたと思います。自分の枠が日本じゃなく、一気に世界へ広げられました」

世界にはとてつもない奴がいる

10代の若者は世界に触れると人生が変わる――。

同大会でU17日本代表を率いた松田保監督は、まさに高原と同じことを感じていた。松田監督はあるサッカーショップのコラムで、次のように綴った。

「U17代表監督だったときから私は『中学、高校時代に海外の同世代と戦うべきだ』という考えを持っています。95年春の南米遠征ではエクアドルとブラジルを回り7試合を戦いました。
中でもU17ブラジル代表とのゲームでは、『誰にも負けない』と自信をもっていた日本のサッカー少年たちに強烈な印象を残しました。1-2で負けましたが、選手たちは相手の柔軟体操やドリブル、ボールハンドリングの練習を食い入るようにじっと見ていました。
世界にはとてつもない奴がいるということを、ある段階で知ることは重要です。それも俺には全然できない、と完全にお手上げになる段階ではなく、もう一歩伸びたいという時にです」

日本はサッカーの本場ヨーロッパから約1万キロメートル離れており、戦術や指導のノウハウが伝わってきづらいだけでなく、異文化のライバルと鎬を削る場を持てないという地理的ハンデがある。

だが、黄金世代は自ら海を渡ることでハンデを打ち消した。自分たちの当たり前が世界では当たり前ではないことを知り、自分を客観視する機会を得られる。

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