それでも、クリニックで片頭痛の治療薬「ゾルミトリプタン(一般名:同)」を処方されて飲んだところ、痛みがうそのように消えた。「初めからこの薬を飲みたかった。2週間も我慢したのはなんだったんだろうと思いました」と酒井さん。
さらに、クリニックではもう1種類、片頭痛を予防する「インデラル(一般名:プロプラノロール塩酸塩)」も処方してもらった。こちらは事前に飲んでおくと、1カ月あたりの発作回数を減少させることが期待できるという。
以来、今も年に2回くらい大きな片頭痛発作があり、軽い片頭痛であれば頻繁にあるが、処方された治療薬を飲めば、家でゆっくり過ごすぶんには問題ないくらいにまで痛みが抑えられるようになった。
「気圧予報アプリ」で頭痛を予測
ところで、片頭痛は脳の血管の拡張が原因とされている。その誘因となるのが、ストレスや気圧、ワインやチーズといった特定の食品などで、人によって異なる。酒井さんは、2つほど本人に思い当たるふしがあるという。1つは更年期だ。
「思い返せば3年前、急に疲れやすくなったんです」
かかりつけの婦人科を受診して検査を受けると、女性ホルモン(エストロゲン)の値が低下していて、医師からは「更年期ですね」と言われた。「関係があるのかわからないけれど、同じ時期から片頭痛が始まっています」。
そして、もう1つの心当たりは気圧だ。
「私の場合、気圧が急に上がったり下がったりすると頭が痛くなりやすいので、気圧予報アプリ『頭痛ーる』をチェックして、気圧の変化が大きくなりそうな日は、(クリニックの)医師に処方してもらった五苓散(ごれいさん)という漢方薬を飲んでいます」
そう言って「頭痛ーる」のアプリを開いてみると、なんと取材翌日は気圧がグンと下がる予報であることが発覚。「アッ大変。明日は片頭痛になるかも。このあと、すぐに五苓散を飲もうと思います」と酒井さん。
