東京都教育委員会(以下、都教委)は今年3月末、「都立学校における部活動の特別強化プロジェクト」を発表している。
これを聞いて思い出すのが、2001年度から都教委が始めた「進学指導重点校」制度だ。進学指導を充実させて進学実績の向上に重点を置く都立高校が指定を受けることができる。
選ばれる基準の1つに、「難関国公立大学(東大、京大、一橋大、東工大、国公立大医学部医学科)現役合格者数 15人」というのがある。指定されれば、受験に備えての柔軟なカリキュラム編成が許され、受験指導に実力のある教員が優先的に配置される。
つまりは、受験のエリート校である。日比谷、西、国立、戸山、青山、立川、八王子といった進学実績を誇る都立校が名をつらねているが、大学進学実績主義をエスカレートさせている側面もある。
「部活動エリート校」をつくろう?
その受験エリート校と同様に、部活動エリート校をつくろうというのがプロジェクトの狙いではないのか。
選ばれた学校の部活動には「Premiere Club(プレミアクラブ)」の名称がつけられる。プレミアクラブに選ばれる基準は、進学指導重点校が進学実績に置いているように、大会などでの「実績」になる。
これは部活動でも実績が重視される傾向に拍車をかけることになり、実績のない部活動は「ダメだ」ということになりかねないのではないか。
