――部活動をやりたい子はプレミアクラブに集まるようになると、そうでない学校の部活動は低迷することになりませんか。
部活動に関してはそうかもしれませんが、科学に力をいれたり理数系に力をいれたりと、いろいろな都立高校がありますから、生徒には自分のニーズ、やりたいことに合わせて選んでもらえたらと思っています。
――プレミアクラブも、都立高校の特色づくりの1つと考えていいですか。
そうです。
――プレミアクラブに選ばれるかどうかで、学校間の格差につながる懸念もあります。
特色と考えています。(勝つためではなく)楽しむための部活動もあるわけで、そういうところはプレミアクラブに手も挙げないのでは。ほどほどの部活動なのかプレミアクラブの部活動なのか、子どもそれぞれが選べばいいことです。
――プレミアクラブといった特別枠での支援ではなくて、もっと部活動全体を支援するような制度をつくるという考えはなかったのでしょうか。
全部の学校の部活動を必要とされるだけ支援できればいいんですが、なかなか予算にも限りがありますからね。
進学指導重点校に続け?
プレミアクラブは進学指導重点校の狙いと変わりないようである。進学指導重点校で都立高校からの難関大学合格者を増やそうとしているのと同じように、「都立学校における部活動の特別強化プロジェクト」では、都立高校からの大会優勝チームや優勝者を増やそうとしている。
それを「特色」というけれど、「部活動で学校の知名度を上げる」という土俵における私立高校との競争力を高めようとしているようにしか思えない。いわゆる高校無償化で私立高校の人気が高まりつつある中で、都立高校の挽回策の1つなのかもしれない。
しかし、大会で優勝できる学校は支援してもらえるが、そうでない学校は支援してもらえない、という格差を都立高校の中で広げることにもつながりかねない。部活動を、勝てる学校と勝てる力のある生徒だけのものにしてしまう可能性もある。
部活動は、そういう存在だったのだろうか。部活動を支援することに異議はないのだが、一部への支援で本当にいいのだろうか。学校で部活動をやる意義そのものに立ち返って考えてみる必要があるのではないか。



