INDEX
東京駅の東側の八重洲エリアは、西側の丸の内エリアと異なり雑多さが魅力だ。かつてその一角に、6階建てほどの雑居ビルが所狭しと並び、飲食店がびっしりと軒を連ね、サラリーマンがネクタイを緩めて一杯ひっかける横丁があった。今そこには2月末に竣工した地上51階建ての超高層複合ビルがそびえ立つ。
ビルの名称は「TOFROM YAESU TOWER(トフロム ヤエス タワー)」。東京駅八重洲中央口から目の前に見える外堀通りを渡ってすぐの場所に立つ。八重洲一丁目の東地区で進む再開発プロジェクトで建てられた。7月に予定する地上10階建ての「TOFROM YAESU THE FRONT(トフロム ヤエス ザ フロント)」の竣工をもって、トフロムの街区全体が完成する。
トフロムは英語の「TO」と「FROM」を組み合わせた造語だ。2棟の延床面積は合計で約23.7万平方メートル。東京駅前という好立地を生かして、オフィスや会議室だけでなく、約800人が収容可能な劇場、日本医科大学の医療施設、京王電鉄バスの運営するバスターミナルなどが入る。
2棟を合わせた総事業費は、東京都都市整備局の資料によると約2400億円。総合不動産デベロッパー大手である東京建物が、再開発組合の一員として参画している。同社がかかわる再開発プロジェクトとしては最大規模のものだ。なお東京建物はトフロムを含めた大規模再開発に2025、26年の2年間で約1730億円を投じる計画としている。
この記事は有料会員限定です
残り 2382文字
