総合不動産デベロッパー大手の東京建物が大きな節目を迎えている。東京駅のすぐ近く、八重洲一丁目の東地区で進む再開発プロジェクト「TOFROM YAESU(トフロム ヤエス)」の街区全体が今年7月に完成、今秋に開業する予定だ。
東京建物は再開発組合の一員として参画している。同社がかかわる再開発プロジェクトとしては最大規模のものだ。トフロムの開業効果、さらには分譲マンションを中核とする住宅事業について、小澤克人社長に話を聞いた。
――トフロムがまもなく完成します。ここまで実に26年を要しました。やはり感慨深いものですか。
地域に調和した再開発を地元の皆さんと一緒になって作り上げることができたことの意義は大きい。再開発組合の理事の皆さん、地権者の皆さんが本当に喜んでくださっていると感じている。当社も今秋、トフロムに本社を移す。「八重洲の街に対して将来にわたって責任を持つ」「地元の皆さんと一緒になって力を尽くしていきます」と宣言したようなものだ。
武家屋敷や大名屋敷が連なっていた丸の内や大手町とは異なり、八重洲は商人や職人が住んでいた街。そのため江戸時代から区画がすごく細分化されていた。「道なき道」というような路地がいっぱい残っていた。
それ故に、働く人々にとっては仕事終わりに食事をしたりお酒を飲んだりと居心地のいい場所だったのではないだろうか。丸の内や大手町で働く人もアフターファイブは八重洲側で楽しまれていただろう。再開発に当たっては、こういった八重洲の街の個性や居心地のよさ、温かみを意識した。
――東京駅周辺はトフロムをはじめ、三菱地所が「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)」を開発するなど再開発が活発です。賃料にはどんな影響が出そうですか。
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