窪田:最初は気象に興味がなかったというのは驚きです。それが今では第一人者になられて、一般の方が気象にグッと関心を持てるような、とてもわかりやすい情報発信をされているのが素晴らしいと思います。それまでの天気予報とまったく違う伝え方をされているので、初めて森田さんの天気予報を見たとき、私も強烈なインパクトを受けたことを覚えています。
森田:私自身、気象のことがまったくわからない状態でこの業界に入ったんですよね。気象協会に入る多くの人は、大学で気象の基礎となる知識を身に付けてから来ています。でも当時は私のような高卒の経歴でも採用してもらえた。そのおかげで、普通の人にとってはどんなことがわかりにくいかがよくわかったのです。
「低気圧が来ている」だけでは伝わらないこと
例えば気圧の話ひとつ取っても、予報では「低気圧が来ているので雨が降ります」と当たり前のように話します。でも低気圧だとなぜ雨が降るのか、その説明はありませんでした。そこで私が「気圧が低いところには周りから空気が集まってくる。集まってきた空気が上昇気流となり、それが上空で冷やされて雲ができて……」といった風に、本当に初歩の初歩からお話ししたんですね。そんな形でやっていたら、「わかりやすい」と言っていただくことが増えて。思った以上に評判がよく、ファンレターをいただくまでになりました。
(構成:鈴木絢子)
