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「慰安婦問題はなぜ終わらないのか?」Z世代が抱く素朴な疑問に答える。澤田克己×みたらし加奈対談(後編)

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慰安婦像
なぜ慰安婦問題1990年代以降に取り上げられるようになったのか?(写真:Yeongsik Im/PIXTA)

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ロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の悪化、そして台湾有事への懸念など、世界情勢が混迷を極めている。一方で日本では、戦後80年が経過するなかで戦争の「記憶」は痛みの伴わない「記録」へと変質している。
前編では、丹羽宇一郎氏の著書『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』を起点に、日韓関係に精通する毎日新聞論説委員の澤田克己氏と、若手世代の代表として各メディアにも出演する臨床心理士のみたらし加奈氏が、「日韓関係」の世代差について議論を交わした。
後編のテーマは、「慰安婦問題」についてだ。
「最終的かつ不可逆的な解決」を宣言したのにもかかわらず、なぜいまだに問題が取り沙汰されているのか。当事者が世を去る中で、戦争を知らない若い世代は、過去の国家の歴史とどのように向き合うべきなのか。引き続き世代の異なる2人が本音で語り合った。

「慰安婦問題」とはそもそもどんな問題か

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みたらし加奈(以下、みたらし):丹羽宇一郎さんは、『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』で、「人間には動物の血が流れているから、戦争に近づけば獣の本性にスイッチが入ってしまう。だから戦争に絶対近づいてはいけない」と主張されていました。

ただ、心理学的には、攻撃性は呼応性のものであり、学習など環境要因に影響されるものだと言われています。戦争における攻撃性を「動物的な本能だから」と言ってしまうと、慰安婦問題のような過去の戦時性暴力を肯定してしまうような危険性があると感じました。

澤田克己(以下、澤田):慰安婦問題は、まさに「戦時性被害」という問題です。満州事変以降、中国戦線において日本軍の兵士によるレイプが多発し、軍内で性病の蔓延が深刻な問題となりました。そういった事態を管理・統制したいという軍の意図から、始まったという経緯があります。

民間業者が運営し、軍がそれを監督する形でシステマチックに管理しようとしたのが、日本の特異な点でした。

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