みたらし:外交としてこの話を整理するのか、それともそこに人の血が通ったものがあるのかです。韓国で違憲だとされたのは、外交的な判断ではなく、人権を侵害されて苦しんでいる人たちがいるという話です。
澤田:まさにその点が、人権問題と外交問題が複雑に絡み合っている難しさですよね。
みたらし:外交的に見れば、確かにその後の日本の対応は仕方なかった部分もあるのかもしれませんが、外交的な解決を優先するあまり、個人の痛みや傷つきといった「血の通った部分」が透明化されてしまう。だからこそ、今も問題が終わらないのではないでしょうか。
この問題は、どちらに重きを置くかの話になるのでしょう。外交や政治的な判断が行われる一方で、ソーシャルアクティビズムとして、日韓の支援団体が国境を越えて連帯しています。民間のほうが連帯をしあっているんですよね。
戦時性暴力は「過去の問題」ではない
澤田:政治にできることには限界があります。鳩山元首相のように、政界を引退した後に個人として何か発言したり、行動したりすることを止めることはできませんが……。
性被害の問題は、特にセンシティブで難しいものです。みたらしさんがおっしゃるように、「絶対にやってはいけない」という教訓を残すことが大切です。
現在でも、ガザやウクライナで戦時性暴力は起きています。慰安婦問題は過去の特殊な事例ではなく、現代にも通ずる人権問題なのです。
