入学式のときから異彩を放っていたらしい。NHK連続テレビ小説「風、薫る」で、大家直美(演:上坂樹里)のモチーフとされている、鈴木雅のことだ。
すらりとした長身で珍しいヘアスタイル
ドラマでも描かれているように、看護学校に入学した一ノ瀬りん(演:見上愛)らは、スタンドカラーの紺色のブラウスに同じ色のスカートを合わせて、胸当てのある白いエプロンをかけていた。実際にも、そんなふうにロンドンのナイチンゲール看護学校と同じ形式の制服が、桜井女学校附属看護婦養成所では採用されていたという。
だが、同じ制服でも、すらりとした長身の鈴木雅がまとえば、まるで雰囲気が違った。またばっさりと切った髪型も特徴的だったようだ。そのインパクトの大きさについて『大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール』(青山誠著、角川文庫)では、次のように説明している。
「この時代の女性にはかなり珍しいヘアスタイルではある。現代だと女性のスキンヘッドと同じくらいにインパクトがありそうだ。桜井女学校の教師たちは雅の髪型について何も言わなかったが、他の女学校であれば間違いなく叱責を受けただろう」
そんな鈴木雅のことを周りの看護学生がどんなふうに思っていたかはわからない。だが、ドラマでの一ノ瀬りんのモデルとなっている大関和は、鈴木雅の際立つ存在感に助けられたことだろう。
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【2人ともシングルマザー】
