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「際限のない婚活」「DV・モラハラの被害」…結婚をめぐる《自己責任論》が見落としがちな、当たり前すぎる2つの視点

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男女の結婚や恋愛についての「自己責任論」が見落としている盲点とは(写真:kapinon/PIXTA)
  • 戸谷 洋志 立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授

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2000年代以降、それこそ日本中のありとあらゆるところで「自己責任論」が振りかざされるようになりましたが、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授の戸谷洋志氏は、そうした風潮に安易に流されては問題の本質を見誤ると警鐘を鳴らします。
本稿では、結婚や恋愛といった、本来極めてデリケートであるはずの「男女関係」にまで踏み込んで来た「自己責任論」に欠けている視点について、戸谷氏の著書『自己責任とかないから』から一部を抜粋・編集する形で考えます。

恋愛や結婚ができないのは自分磨きをしていないから?

恋愛や結婚について語られるとき、「もっと自分磨きをするべきだ」という(余計なお世話な)アドバイスを耳にすることがあります。

外見を整えたり、コミュニケーション能力を高めたり、仕事や趣味を充実させたりすれば、魅力的な人間になり、よい縁に恵まれるはずだ、という考え方です。

実際、電車の広告やインターネットの広告には、美容サービスやマッチングサービスがずらりと並んでおり、「努力すれば恋愛や結婚は手に入る」というメッセージが、様々な形で発信されています。そうした広告を見ていると、恋愛や結婚に恵まれないのは、自分が努力をしていないからではないか、と思えてくるかも知れません。

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【よりよく見せようとする努力は悪くないが…】

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