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「際限のない婚活」「DV・モラハラの被害」…結婚をめぐる《自己責任論》が見落としがちな、当たり前すぎる2つの視点

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男女の結婚や恋愛についての「自己責任論」が見落としている盲点とは(写真:kapinon/PIXTA)
  • 戸谷 洋志 立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授
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大切なのは、努力によって全てをコントロールできるという発想を手放すことです。そのうえで、身の回りの環境に目を向け直してみると、これまでと違った見方ができるかも知れません。

DVやモラハラをする相手を選んだのはあなたの責任?

DV(ドメスティック・バイオレンス)やモラハラ(モラル・ハラスメント)の被害について語られるとき、「そういう相手を選んだのは自分ではないのか」という言葉が投げかけられることがあります。

結婚や交際は自分の意志によって始めた関係なのだから、その結果として暴力的な相手と一緒になってしまったとしても、ある程度の責任は本人にあるのではないか、という考え方です。

人生の重要な選択については、できるだけ慎重であるべきだという意見には一理あります。相手の性格や行動をしっかりと見極めていくことも重要でしょう。それによって、問題のある関係を避けることができるのは事実なのかも知れません。

このように考えられるからこそ、DVやモラハラの被害についても、あたかもそれが本人の責任として理解されてしまうのかも知れません。しかし本当に、こうした暴力の被害は「相手を選んだ責任」として片づけてしまってよいのでしょうか。

まず何よりも確認しておかなければならないのは、どのような事情があったとしても、暴力の責任はその加害者にあるということです。その暴力を正当化するような、いかなる過失も、被害者の側には存在しません。

この時点で、DVやモラハラの被害者に自己責任論を突きつけることは、不当です。

そうであるにもかかわらず、「そういう相手を選んだのはあなたではないか」という言葉が語られる背景には、人間の性格は基本的に変わらないという前提があるのかも知れません。

もし人が常に同じ性格であるならば、結婚や交際の前から暴力的な性格を見抜くことができたはずだ、という理屈が成り立つからです。しかし実際には、人間の性格は状況によって大きく変化します。

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【結婚後に態度が大きく変わることは珍しくない】

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