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最終的には「寝たきり」につながることも…専門医が力説する、《飲みこむ力》の低下を絶対に侮ってはいけない理由

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口腔機能の低下に端を発する負のスパイラルについて解説します(写真:mapo/PIXTA)
  • 戸原 玄 東京科学大学大学院医歯学総合研究科医歯学専攻老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野教授

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近年、「健康」と「要介護」のあいだにある状態を指す医療用語として「フレイル」が注目されていますが、口腔内のはたらきが少しずつ衰えていく「オーラルフレイル」という言葉を耳にしたことがある人は少ないのではないでしょうか。
本稿では、口腔の健康に詳しい医師・戸原玄氏の著書『自力でできる誤嚥性肺炎にならないためのリセット法』から一部を抜粋・編集する形で、口腔機能の低下が招く健康への悪影響と、その日常的な対策法を紹介します。

フレイルは「不可逆な老化」ではない

みなさんは「フレイル」という言葉をご存じでしょうか。フレイルとは、加齢にともなって、体や心のはたらきが少しずつ弱ってきて、「健康」と「要介護」のあいだにある状態を指す医療用語です。

病気や障害がはっきりとあるわけではないものの、体力や筋力が落ち、疲れやすくなったり、活動量が減ったりすることで、将来的に要介護や寝たきりへ進みやすくなっている段階をいいます。

重要なのは、フレイルは不可逆な老化ではなく、適切な対応で元に戻ったり、進行を止めたりできる状態だという点です。

これが広く知られるようになったのは、日本老年医学会が「フレイル(=虚弱)」という考え方を公式に示し、国の介護予防政策にも取り入れられるようになってからです。

その考え方は斬新でした。それまでの高齢者医療は、病気がある人は治療対象、病気がない人は健康、という2パターンで考えられていました。しかし、現実には明確な病名がなくても健康を損ねている人がたくさんおり、この人たちがいずれ病気になるリスクが高いことがわかっています。

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