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最終的には「寝たきり」につながることも…専門医が力説する、《飲みこむ力》の低下を絶対に侮ってはいけない理由

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口腔機能の低下に端を発する負のスパイラルについて解説します(写真:mapo/PIXTA)
  • 戸原 玄 東京科学大学大学院医歯学総合研究科医歯学専攻老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野教授
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家族と話す。1人暮らしなら電話で話す。地域の集まりに参加する。こうした日常のコミュニケーションが、オーラルフレイルの予防につながるのです。

大規模な研究ではありませんが、城西国際大学看護学部看護学科の論文によれば、朗読や昔語りなどで嚥下の評価指標が改善したという報告もあります。特別な発声練習をしなくても、「よく話す人」は口の機能が保たれやすいのです。

大切なのは「小さな変化の段階で手を打つ」こと

栄養面では、「食べやすさ」だけでなく「内容」にも目を向ける必要があります。

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たんぱく質が不足すると、口のまわりやのどの筋肉も弱くなります。肉や魚、卵、大豆製品を、飲みこみやすい形で取り入れることが大切です。

刻みすぎると噛む機会が減るため、やわらかく調理しつつも、形はある程度残す工夫も大きなポイントになります。

最後に強調したいのは、オーラルフレイルは進行を遅らせることができる状態、もっといえば、防げる状態だということです。歯が少なくなったから、年をとったからと、あきらめる必要はありません。

噛む、飲みこむ、話すという機能は、使い続けることで維持されます。大切なのは、「大きな症状が出てから対処する」のではなく、「小さな変化の段階で手を打つ」ことです。

オーラルフレイル予防は、口だけを守る取り組みではありません。食事を楽しみ、人と話し、体力を保ち、要介護状態を遠ざける――そんな全身の健康を守る第一歩になり得るのです。

今日の食事、今日の会話、今日の姿勢。その1つひとつが、将来の健康につながっていることを意識することが、何よりの予防になると考えましょう。

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