「飲みこみ」の複雑な動きに要する時間はわずか1秒!
誤嚥性肺炎の原因は、そのほとんどが「誤嚥」です。ふだんの生活で、のどがしっかりはたらいていれば、肺炎を防ぐことができます。
ここではまず、私たちののどがどんな動きをして、食べ物や飲み物を食道から胃に入れているかを、しっかり説明していきたいと思います。
私たちが、お箸で料理を取り、口の中に入れて咀嚼をすると、食べ物は唾液と混ざりながら、飲みこみやすいかたまりになります。このかたまりを、舌がスプーンのようにすくい取って、口の奥へと送り出していきます。
舌の根もとに食べ物が入ってくると、その刺激が「そろそろ飲みこむ準備をしなさい」という合図を脳に送ります。ここで、脳幹にある嚥下中枢のスイッチが入り、反射的にのど全体が動きだすのです。
スイッチが入ると、舌骨上筋群(のどの奥にある小さな骨と下あごの間にある筋肉)が収縮して、舌骨やその下にある甲状軟骨(喉仏)を上へ引っ張り上げます。
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【「二重の蓋」で守られる気管】
