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「年をとったら防ぎようがない」は間違い…《誤嚥性肺炎》を防ぐために、高齢者がまず気をつけるべきひとつのこと

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誤嚥性肺炎を防ぐために気をつけるべきこととは(写真:KY/PIXTA)
  • 戸原 玄 東京科学大学大学院医歯学総合研究科医歯学専攻老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野教授
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この瞬間、気管の入り口にある喉頭蓋が空気の通り道に蓋をして、食べ物が気管に入らないようにします。さらに軟口蓋が持ち上がって鼻に食べ物が入らないように道をふさぎます。それと同時に、声を出すときに使う喉頭の中では声帯がピッタリと閉じます。

こうして、気管は喉頭蓋と声帯からなる二重の蓋で守られるのです。

そして、喉仏が上がるのとほぼ同時に、輪状咽頭筋(食道の入り口)が緩んで食道の入り口が開きます。のどの筋肉は波のように動き、まるでやわらかいトンネルの壁が、食べ物を包みこんで運んでいくように、食道へと押し出されていきます。

この間、呼吸はいったん止まっています。息を止めることで、食べ物が気管に入るのを防いでいるのです。

食べ物が食道に入りきると、喉仏はすぐに元の位置へ下がって、閉じていた気道の蓋が開き、呼吸が再開されます。このわずか1秒足らずの間に、

①舌が後ろへ押して、食べ物をのどへ送る
②舌骨上筋群がのどを上げ、気道に蓋をする。軟口蓋が上がって鼻に食べ物が入らないようにする
③声帯も閉じて気管を守る
④食道の入り口が開いて、食べ物が通る
⑤のどが元に戻って呼吸を再開する

この工程を、私たちは意識することなく、自動的にこなしているのです。

(出所:『自力でできる誤嚥性肺炎にならないためのリセット法』より)

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人間の体のあちこちに潜む誤嚥の原因

しかも、のどが動いているのは、飲食の時間だけではありません。ほんの少しの唾液を飲みこむときでも、のどの中では十数種類もの筋肉と神経が協力し合って、この繊細な動作をおこなっています。

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【「誤嚥」が生じるメカニズム】

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