2018年から23年まで計5回、山手線や埼京線などをストップして行った渋谷駅の線路切り替えをはじめ、首都圏のJR線では近年、列車の運休を伴う大規模な工事が少なくない。
もはや珍しくなくなった「工事に伴う列車運休」。それだけに、5月19日からの3日間、田端―田町間で京浜東北線が工事のため日中の快速運転を中止――といっても、驚く人は少ないだろう。
だが、今回の「快速運転中止」は、これまで首都圏で行われてきた工事による運休や運転の変更とは性格が違う。駅の改良や線路の移設などのためではなく、従来はもっぱら夜間作業だった施設のメンテナンスを、日中にも行う体制にシフトしていこうとする第一歩の意味合いがあるからだ。
山手線の線路を京浜東北線が走る
工事は5月19日火曜日から21日木曜日までの3日間にわたり、午前10時半ごろから午後3時半ごろまでの間、田端―田町間で実施。工事中、京浜東北線の列車は並行する山手線の線路を使って運行し、快速運転は中止するが運休はせず、両線とも通常通りの本数を運行する。
JR東日本によると、内容はレールやまくらぎの交換、レールの削正(レールを削って形状を整える作業)など線路関係の作業をはじめ、ホームドアの点検やホームの安全を監視するITVの取り換えなど駅設備関連、架線の一部である「補助ちょう架線」の張り替えやケーブルの修繕、除草などだ。これらは通常、終電後から始発までの間の夜間に行っている作業だ。
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【過去にも「リフレッシュ工事」】
