1日5時間程度の工事を3日間続ける京浜東北線と比べ、横須賀線の工事は1回当たりの時間が1日以上と長い。「準備作業や重機、資材の搬入出時間を確保したうえで本作業に対して連続した長い間合いを確保するため、昼夜連続した作業時間とした」とJR東日本は説明する。
土曜を丸1日運休して昼夜連続で工事を行うことで、例えばまくらぎ交換作業の期間は夜間作業だけの場合と比べて190日から170日へ約1割減らせるとしている。また、昼夜連続した作業時間を確保することで、電気設備についても架線や信号設備の取り替え、通信ケーブルの修繕や点検などを行うという。
相次いだ運行トラブル
JR東日本は今年に入ってから、首都圏の路線で運行トラブルが相次いだ。1月16日には停電で山手線と京浜東北線が始発から8時間以上にわたって運転を見合わせ、同30日には上野駅構内での架線の断線で常磐快速線が約7時間不通に。2月8日夜にも宇都宮線で架線トラブルによる停電が起き、復旧には翌9日の夕方まで約17時間を要した。
多発したトラブルを受けて同社が掲げる対策の1つは、修繕費の増額だ。利用者が減少したコロナ禍の時期に抑制していたが、26年度は前年度より300億円多い3620億円を設備の修繕に投じる。
メンテナンス作業のあり方そのものを見直す動きも進む。トラブル発生より前から計画されていた施策ではあるが、今回の京浜東北線や横須賀線のような、日中時間帯を活用したメンテナンス作業や補修工事の拡大も「安全・安定輸送の構築」に向けた一環だ。
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【「日中メンテ」今後の対象路線は?】
