育児環境が「ストレス耐性」や「視力」を決定する
2000年代初頭、研究者たちは育児環境に関する科学的研究をさらに進め、幼いラットが母親に舐められたり毛づくろいをされたりして(齧歯類の母親が示す愛情表現)、母親のぬくもりを十分に与えられて育つと、母親からそうしたグルーミングをあまりされなかったラットより、ストレスに強い反応を示さないことを発見した。
研究者たちがこれらのラットの脳を調べたところ、母親に舐められることで、ストレスホルモン分泌の役割を担う生物学的メカニズムに化学変化が生じることがわかった。
さらに研究者たちはもう一歩踏み込み、子ラットを生みの母ではない別の母ラットに育てさせた。すると、その子ラットは生物学的な母親ではなく、養母の脳の特徴を受け継いで成長した。つまり、育児環境の影響が遺伝的要因による影響を上回ったのだ。
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【自然欠乏が招く「近視」と「学力の低下」】

