近眼、いわゆる近視は、遠くのものを見たり読んだりするのが困難になる状態で、子どものあいだでも増加を続けている。
近年の統計によれば、アジアの多くの地域では学校卒業時の児童の60~80%がメガネを必要としている。アメリカでも増加の傾向が見られ、若年成人の30~50%が近視だ。
だが、希望はある。屋外の自然光のなかですごすと、子どもたちが近視になるリスクが減ることを示すエビデンスが増えつづけているのだ。しかもそれは室内で読書をしたりスマホなどの画面を見たりする時間や、両親が近視であるかどうかとは関係ないらしい。
自然と触れ合えば学習能力も免疫力も向上する
それだけではない。ジャーナリストのリチャード・ルーブは子どもたちの生活に自然が不足している状態と、注意障害やうつ病の増加には関係があると述べ、「自然欠乏症候群」という言葉を造語した。
これは注意回復理論によって予測できる現象でもある。自然の環境ですごした結果、注意力が回復すれば、さまざまな場面で力を発揮でき、恩恵を得られるのだから。
まず、学習能力が向上する。さらに、危険を回避する能力も強化できる。また、これがもっとも重要な活用法だろうが、人生をもっと積極的に生きるうえで計り知れない力を発揮できるようになるのだ。
自然と触れあえば視力が改善するばかりか、病気を予防し、もっと積極的に人生を生きられるようになるのであれば、自然の風景に触れる機会を奪われている大勢の人たちがこうむっている危害もまた計り知れないはずだ。
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【記憶力と注意力を向上させる「グリーンスペース」】
