バルセロナの小学生を対象とした研究では、自宅や学校の周辺にグリーンスペースが多い子どもほど、記憶力や注意力が向上していることがわかった。興味深いことに、この研究モデルに大気の質を加えたところ、グリーンスペースの利点の一つが大気の質であることがわかった。
ダドヴァンドらがおこなった大規模研究は、自然に宿る美がワーキングメモリと注意力にある程度の恩恵をもたらす可能性があることを示唆している。
また、フィンランドの研究者たちは、保育園児が園庭で草地や木立の下のブルーベリーの茂みといった場所で遊ぶと、免疫系がたった28日間で有意に向上することを発見した。都市部では生物多様性が失われているため、こうした多様な微生物叢に触れる機会が減っているいっぽうで、病原性細菌にさらされる機会が増えていると報告した。
「自然を好きになる」のは学習の結果である
私たちの調査では、幼い子どもたちのほうが都会の画像を好んだ。そして年齢が上がるほど、子どもたちは自然の風景の画像を好んだ。4歳と5歳の子の好みは保護者の好みとあまり相関していなかったが、年齢が上がるにつれ、子どもの好みは親の好みと一致するようになった。
すなわち、こうした好みの多くは生まれつき備わっているものではなく、学習して身につけていくものなのだろう。
わが子に自然を好きになってもらいたければ、あなたも戸外に出て、自然が好きだという気持ちをお子さんに伝えなければならない。
(翻訳:栗木さつき)
