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LAメトロで手渡されたヘイトメモの戦慄 日本と決定的に違う、今も続くアメリカ公共交通機関の緊張感

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LAメトロEラインの電車。時間にもよるが比較的安全な路線(筆者撮影)

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大谷翔平選手が所属するドジャースの本拠地であるロサンゼルス(LA)。今年は6月11日より、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国によるFIFAワールドカップの共同開催も控えており、渡米を予定している日本人も多いことだろう。

一方、イラン戦争の影響でアメリカのガソリン代がとんでもなく高騰している。「1ガロン、6ドル突破。早くも7ドルに迫るか!?」という状況で、ガソリンスタンドで料金表を見上げては、深いため息をついて泣きそうになるLA住民たち。筆者もそんなひとりだ。

ちなみに、アメリカの企業には「通勤手当支給制度」はないため、労働者はマイカー通勤の往復のガソリン代を自分で負担するしかない。

では、ガソリン代のかかるマイカーを使わずに、公共交通機関を使って移動したらどうだろうか?

クルマ社会のLAにも公共の鉄道・地下鉄やバスは確かに存在する。筆者が数カ月前に、それらを実際に体験した様子を、以下でお伝えする。

巨額の総工費をかけた駅は豪華で綺麗

とある日曜日の夕方4時頃、昨年6月に開設したばかりの新しい「LAX/メトロ・トランジットセンター駅」に行ってみた。

LAX(ロサンゼルス空港)から無料シャトルでやってくる観光客たちがこの駅で「CラインとKライン」という2つのLAメトロ電車に乗ることができる、いわゆるハブ駅だ。

この駅の建設総工費は約9億ドル。日本円にして1419億円と巨額だ。駅の外に設置された公共トイレに恐る恐る入ってみると、新しくピカピカで公共の施設とは信じられないほど綺麗だった。

ルフトハンザの旅客機が頭上を飛んでいくのを眺めつつ、駅のきっぷ売り場に行ってみると、黄色いベストを着たLAメトロ職員たちが少なくとも6~7人は立っていた。彼らは「メトロ・アンバサダー」と呼ばれる職員で、2022年から大きな駅の構内に待機している。

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【案内係の職員も親切】

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