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LAメトロで手渡されたヘイトメモの戦慄 日本と決定的に違う、今も続くアメリカ公共交通機関の緊張感

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LAメトロEラインの電車。時間にもよるが比較的安全な路線(筆者撮影)
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そのどちらも、夕方のテレビのローカル・ニュースで事件の速報が2~3分流れただけだ。ヘイト・メッセージを書いたこの女性は反対側に座っている男性に向かってくすくす笑っていた。男性は何も言わず、反応していない。このふたりが、知り合いなのかはわからない。

とりあえず、心理的なダメージを受けたことを女性に悟られないように、ポーカーフェイスを装い、彼女の方向に顔は一切向けず、2~3分、静かに座っていた。

そしておもむろにゆっくりと席を立ち、彼女がよこした紙はあえて席に残したまま、隣の車両まで歩いて移動した。女性の顔やヘイトが書かれた紙をスマホで撮影することも一瞬考えたが、下手な動きをしていきなり飛びかかられたら逃げ場がないため、撮影はしなかった。

ある日のEラインの車内。乗客がこのぐらい多いほうが安全度が高い(筆者撮影)

隣の車両に移動すると、20代前半ぐらいの女性が席にひとりで乗っていた。他には乗客はいない。思わずほっとしてその女性のすぐ後ろの席に座った。

するとその女性が即座にスマホを取り出し、誰かと通話を始めた。「いま、私のすぐ後ろに座ったヤツがいる。一体何の目的なのかわからない」という声が聞こえた。

まずい。ガラ空きの車両で誰かのすぐ後ろに座る乗客は、100%怪しまれて当然だ。そんなことに気づかないほど動揺していたとは。いらぬ疑いをかけられないように席を立ち、電車が次の駅のホームに滑り込むと、迷わず電車を降りた。

乗客が奇声を上げてホームに降りてくる

するとヘイト・メッセージを書いた例の女性が「ギャー!!」と叫びながら、隣の車両からホームに降りてきた。

え、追いかけてきたのか?とぎょっとして後ずさると、彼女は「ヒー!」と叫びつつ、手に持っていた何かをホームにあるゴミ箱の中に投げ捨てた。そして、電車の扉が閉まる直前に高笑いしながら電車に飛び乗り、去って行った。

こ、怖い。彼女が青インクで紙に書いた「サイコパス」という文字がまざまざと脳裏に蘇った。ふと気づくと私は「フェアビュー・ハイツ」という無人駅のホームにたったひとりで立っていた。

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【いったん駅の外に出た】

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