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LAメトロで手渡されたヘイトメモの戦慄 日本と決定的に違う、今も続くアメリカ公共交通機関の緊張感

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LAメトロEラインの電車。時間にもよるが比較的安全な路線(筆者撮影)
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券売機の前で、プラスチック製の「TAPカード」というチャージカードを取り出し、1回分の乗車料金である1ドル75セントを課金する。目的地のサンタモニカに行くには、どちらの路線に乗ればいいのか迷っていると、メトロ・アンバサダー職員の男性が「メイ・アイ・ヘルプ・ユー?」と話しかけてきた。通常は、多くのLAメトロ駅が無人駅で、案内係の職員などいない。筆者個人はこんな手厚いサービスは今まで1度も受けたことがなかった。

さらにこの職員は紙の路線図まで手渡してくれ「Kラインで終点のマーティン・ルーサー・キングJR駅まで行って、そこからEラインのクレンショー駅まで歩いて行って乗り換えればOK」と教えてくれた。

LAメトロを運営するのはLA市ではなく、カリフォルニア州政府だ。この新駅を利用するLA住民や、世界中から飛行機でやってくる観光客らにもっと電車を使ってもらいたいという意思がヒシヒシと伝わる。

自動改札を通ってホームに降りると、そこにもまた黄色いベストを着たメトロ職員が3人も待機していた。

「サンタモニカに行くにはこのホームでOKですよね?」と彼らに確認すると「サンタモニカなら駅の外に出て3番バスに乗ったほうが、乗り換えなしで行けるよ」と言われた。

すると別の職員が「いや、Kラインでも乗り換えれば行けるから、大丈夫。バスは停車駅が多いから時間が余計にかかるしね」と言った。

いざ乗り込むと車内はガラガラ

後になぜこの時3番バスを選ばなかったのかと後悔することになるのだが、この時点では知るよしもない。

数分待つと電車が来て、中に乗り込むと、車内はガラガラだった。筆者が乗った車両の一番後ろの席には20代後半ぐらいの女性がひとり、そして彼女と同じ列の反対側の席に30代ぐらいの男性が座っており、他には乗客は誰もいなかった。

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【目が合った他の乗客が不審な行動を…】

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