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LAメトロで手渡されたヘイトメモの戦慄 日本と決定的に違う、今も続くアメリカ公共交通機関の緊張感

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LAメトロEラインの電車。時間にもよるが比較的安全な路線(筆者撮影)
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さらに今度は別の日に、同じLAX/メトロ・トランジットセンター駅から発車するメトロバスで、LA郊外のトーランスにある歯科医オフィスまで行ってみることにした。9時のアポに合わせるため、駅の外にあるバスターミナルの15番停留所から、午前7時50分ごろ発車の「メトロ232バス」に乗った。

乗客は仕事に向かうヒスパニック系の男女がほとんどだ。窓はいつ掃除したのかわからないほどベタベタに汚れているが、1時間ほど乗って無事トーランスに着いた。

問題は帰りだった。朝のラッシュ時が終わるとバスは25分間隔ぐらいでしか来ない。1本逃すと、次のバスが遅れている場合は、40分以上は待つことになる。

バス停に行くと、大量の家財道具を自転車にくくりつけたホームレスの男性がベンチに座っていた。

ホームレスの男性がバスに乗る理由

「座るなら荷物どかしてベンチ開けるよ?日射しが強いけど、立ってて大丈夫?」とその男性が言ってくれた。「大丈夫です」と答えて彼の隣に立った。

LAメトロの電車が通っていないトーランス地区では、ホームレスの人々にとって、バスが唯一の移動手段だ。彼らは昼間のうちにバスで安全な場所に移動しないと夜間にサバイバルできないのだ、と彼は言う。家賃が高騰しているカリフォルニアでは、誰がいつホームレスになるかわからないため、人ごとではないという気がした。

バス停の前のカリフォルニア州道1号線をポルシェやテスラなどの車がびゅんびゅん通り過ぎていく。

「もう来てもいいのに、バス、全然来ないな」と男性が言う。

スマホのアプリでバスの到着時間を調べてみると「遅れています」という表示。そこからさらに20分待ってやっと「LAX/メトロ・トランジットセンター駅」行きバスが来た。

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