長生きをする人は「ポリアミン」が多い
成長期、体が大きくなるときには、細胞もどんどん分裂し、タンパク質の合成も増え、それに伴って、細胞が元気に活動していくために欠かせない大切な物質である、ポリアミンも体内でたくさん合成されます。
お母さんのおなかの中の赤ちゃんは、たった1つの受精卵から、10カ月の間に身長約50センチに成長し、さらに、生まれてからも1年間に25センチ伸びます。実際に、生まれる前や、生まれたばかりの赤ちゃんは、大人に比べて、たくさんのポリアミンをつくっています。
その後もスピードは減りますが、身長は伸び続け、11歳から13歳の思春期に、また身長の伸びは速くなって、最大で1年に8〜9センチ伸びます。
人の成長は、個人差もありますが、だいたい18歳くらいまでに止まります。すると、体内のポリアミン合成も、成長期ほど活発ではなくなり、ゆるやかになります。
しかし、ここで気をつけなければならないのは、成長が止まったからといって、ポリアミンが不要になるわけではない、という点です。
2012年に、イタリアで興味深い研究成果が発表されました。この研究では、病気を持っていない参加者を、
・60〜80歳(平均年齢68.7歳)
・90〜106歳(平均年齢96.5歳)
の3つの年代に分け、それぞれ26人ずつ(男性13人、女性13人)、合計78人を対象に、血液中のポリアミン濃度を調べました。
血液中のポリアミンは、細胞内のポリアミンそのものではありませんが、全身のポリアミンの状態をある程度反映していると考えられます。得られた結果が下のグラフです。
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【60歳を過ぎたあたりから急激に減少】
