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細胞の老化を抑え、長寿にもつながる「ポリアミン」は60歳を過ぎると急減! 医師が勧める《老いに抗う腸活食》とは

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不足した「ポリアミン」を補充する2つの方法を紹介します(写真:kouta/PIXTA)
  • 松藤 千弥 東京慈恵会医科大学学長、医学博士
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よい生活習慣を保つことは、病気の予防だけでなく細胞の老化の進行を遅らせ、細胞の老化が積み重なった結果として現れる「体の老い」をも遅らせるうえで、効果が期待できることがわかるでしょう。

そうはいっても、今まで身についた生活を改めることは決して簡単ではありません。そしてそれを長く続けるのは、なお難しい場合も多いでしょう。

細胞の元気を維持し、体の老いを遠ざけるための王道が、生活習慣の改善であることは間違いありません。しかし、まず手始めに、あるいは生活習慣の改善と並行して「不足したポリアミンを補充する」ことに取り組んでみることをおすすめします。

ポリアミンはどうしたら補充できるのか?

では、不足したポリアミンを補充するには、どうしたらいいのでしょうか。大きく分けて、2つの方法があります。

1.体の外から取り入れる

2.おなかの中でつくってもらう

1つ目の「体の外から取り入れる」、というのはポリアミンを豊富に含む食事をとることです。

ポリアミンはすべての生物に存在します。そのため、肉、魚、野菜など、ふだん私たちが食べている多くの食材には、程度の差はあれ、ポリアミンが含まれています。

ただし、食材によって含まれる量には大きな違いがあります。ポリアミンが豊富な「高ポリアミン食」にはどのようなものがあるでしょうか。たとえば、大豆、キノコ、鶏レバー、貝類などが挙げられます。

また、少し意外かもしれませんが、熟成タイプのナチュラルチーズや、ピスタチオなどのナッツ類にも、ポリアミンが多く含まれています。

こうした高ポリアミン食をとると、食事中のポリアミンは主に小腸で吸収され、血管を通って全身へ運ばれます。これを細胞が取り込むことにより、ポリアミン不足を補うことができるのです。

2つ目の「おなかの中でつくってもらう」というのは、大腸にたくさん住んでいる細菌、いわゆる「腸内細菌」の力を借りることです。本当にそんなことができるのかと思うかもしれませんが、できるんです!

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【マウスによる実験結果】

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