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米誌が「26年行くべき」と指名した"山形"が美食の聖地だった インバウンドわずか0.6%の穴場が選ばれた納得の理由

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峠の力餅
米誌の「2026年に行くべき世界の旅行先25選」に山形県が選ばれました(写真:筆者撮影)

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米誌『ナショナル ジオグラフィック』が2025年10月に発表した「2026年に行くべき世界の旅行先25選」に山形県が選ばれた。山形県は日本の都道府県の中でもメジャーな行き先ではない。インバウンドならなおさらだ。2025年には4270万人が日本を訪れたが、そのうち山形県を旅行したのは25万2000人にすぎない。つまりインバウンドの約0.6%しか訪れていない計算となる。

新幹線片道1万円を安くするために…

2026年3月末、その山形へ2泊3日で出かけた。山形へは山形新幹線で行くのが便利だが、東京から片道1万円以上と高い。そこでJR東日本の「えきねっと」で新幹線eチケット(トクだ値14)の30%割引を狙うことにした。

ところが、30日前の発売と同時に山形新幹線は満席である。土曜ということもあり、トクだ値14の設定がもともとないのだろう。そこで行き先を仙台に変えてみたがこれもダメ。さらに福島行きに変えると空席が見つかった。週末などはこのように行き先を変えることで空席が確保できることがある。

東京駅6時12分発のやまびこ121号E5系は呪術廻戦仕様。大宮駅を発車した時点で乗車率1割といったところか。この乗車率ならもっと気前よく30%割引を出すわけにはいかないのだろうか……。

福島駅からは奧羽本線の普通列車米沢行きに乗り換えた。この区間は日本有数の鉄道の難所として知られてきた板谷峠を越えることになる。勾配は33‰。いまの電車はさくさく登ってしまうが1990年まではスイッチバックを余儀なくされた。

峠駅では30秒の停車時間中に少なくとも4人は「峠の力餅」を買っていた。1990年まではスイッチバックで長時間停車を強いられたため、余裕を持って買えることができた(写真:筆者撮影)
【写真を見る】米誌が「26年行くべき」と指名した"山形"が美食の聖地だった インバウンドわずか0.6%の穴場が選ばれた納得の理由(14枚)

この板谷峠にはそのままずばり「峠」という名の駅がある。この駅の名物が「峠の力餅」。かつては駅のホームでよく見られた立ち売りはいつのまにか消滅してしまったが、この峠駅では、令和のいまも奇跡的に駅売りをしている。

とはいえ、峠駅での停車時間はわずか30秒。そのため8個入り1000円現金払いオンリー。立ち売りの人は福島駅からだと進行方向右手最後尾で待っている。筆者が見たかぎり、30秒で4人は買っていた。

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【乗り継ぎ時間46分で訪れたのは工場直売店】

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