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米誌が「26年行くべき」と指名した"山形"が美食の聖地だった インバウンドわずか0.6%の穴場が選ばれた納得の理由

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峠の力餅
米誌の「2026年に行くべき世界の旅行先25選」に山形県が選ばれました(写真:筆者撮影)
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食後はひつじやと同じ村山市にある「カフェスリーズ」へ。店主の三原陽子さんは辻製菓専門学校出身。東京の台東区にある名店「バッハ」で店長をつとめてから実家の敷地内に小さなカフェを開店した。

村山市にある「カフェスリーズ」。パナマドンパチティピカのようなシングルオリジンのスペシャルティコーヒーを飲ませつつもハードルは低い。近所に住まれている常連とおぼしき高齢のご夫婦も来られており、イタリアの田舎町にあるバールを彷彿とさせた(写真:筆者撮影)

パナマドンパチティピカをいただきながら辻製菓専門学校やバッハの話などの裏話を聞く。この店のことを知っていたわけではない。ひつじや近くのカフェをグーグルマップでしらみつぶしに探して発見した。こうした地道な作業のほとんどは徒労に終わるが、たまにこういう店の発見につながるのでやめられないのだ。

原田誠シェフがいないと成立しないレストラン

1泊目は赤湯温泉の山形座瀧波が2023年にオープンしたオーベルジュ、オステリアシンチェリータへ。名前からわかるようにこの宿はイタリア料理を提供する。

原田誠シェフは新潟の三条でイル リポーゾという店のシェフを務めており、ミシュランガイド新潟2020特別版で一つ星を獲得している。その原田シェフが請われて赤湯温泉へやってきたのは2021年のこと。なお、シンチェリータは誠実という意味で原田誠シェフの名前にかけているのだから彼がいないと成立しないレストランといえる。

かつて瀧波の大浴場だった建物がオープンキッチンとなり、薪窯が鎮座する。料理は置賜盆地をはじめ、山形県産の食材でまとめたコース。原田シェフは置賜盆地の寒暖差とそれゆえに生み出される食材の質の高さを強調する。真打ちはやはり米沢牛である。

オステリアシンチェリータのダイニング。3室しかないオーベルジュだが、食事のみの利用も受け付けている。2026年4月22日現在、ゴエミヨ16点、食べログ3.89点(写真:筆者撮影)
シンチェリータの貸切風呂「湯室」は蔵王石の岩風呂(写真:筆者撮影)

翌日は月山の麓にあり、古くから出羽三山詣での拠点となってきた山形県西川町へ。めざすは老舗旅館「出羽屋」が主催する「山菜の日」のイベント会場だ。

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【「山菜の日」とは?】

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