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「洗顔で売る」はタブーだった
「『@cosme ベストコスメアワード2015』受賞」
2015年(平成27年)、想定外のニュースに社内は騒然としていた。1990年代から約20年もの間不振に喘いでいた「カウブランド 赤箱」(以下、赤箱)の受賞は、社員に驚きをもって迎え入れられていた。なぜなら、それが「ボディ洗浄料部門」ではなく、「洗顔部門」での選出だったからだ。
発売以来、「赤箱」は全身に使える身体洗浄料として販売されてきた。「洗顔に使うといい」と言うユーザーが一定数いることを、少数の担当者は知っていた。しかし、過去に「洗顔用に研究開発されたものではない」という議論が社内で交わされており、「洗顔訴求はNG」とされていたのである。
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【「今のままでは絶対残らない」という強烈な危機感】
