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「このままでは赤箱はなくなりますよ?」にベテラン社員も首を縦に振った…牛乳石鹸・赤箱「V字回復」生んだ"人質説得"

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カウブランド 赤箱
ブランド消滅が危惧されていた牛乳石鹸「カウブランド 赤箱」が、人気商品に返り咲いた理由とは?(写真:牛乳石鹸共進社)
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「商品への愛」が変革を阻むことがある。けれど、その愛情がなければ、改革を成し遂げることはできない――。矛盾しているようで、しかしこれは多くの老舗企業が直面している現実でもあるだろう。

「商いは牛の歩みのごとく」

復活を遂げた「赤箱」だが、発売以来、昔ながらの「釜だき製法(けん化塩析法)」で製造し続けている。この製法は職人による手作業の工程があり、60トンの石けん釜を使って、約1週間かけて作っているそうだ。同じ量を約1日で作れる「連続中和法」という製法もあるが、同工場では採用していない。

機械化できない大切な工程は、職人の技と経験にゆだねられている(写真:牛乳石鹸共進社)

はたから見るとコスパの悪い方法に思えるが、同社では変わらずこの製法を守り続けている。

「やっぱり、うちの信念みたいなものが詰まってますね、ここには」

同社のモットーに、「商いは牛の歩みのごとく」という言葉がある。約20年にわたる低迷も、思うように進められなかった改革も、振り返ってみれば、その歩みの速さそのものだったのかもしれない。ただただ愚直に諦めず、牛のように歩みを続けた先に、令和の「赤箱」ブームが生まれていたのだった。

【前編】「置いても売れないと小売店が敬遠」「社内でも神聖化されていた」…牛乳石鹸「赤箱」が「青箱」に"食われていた"納得の事情

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