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寿司ネタの危機「天然魚の漁獲量減少」を救う秘策――進む"未利用魚・低利用魚の活用"や"代替魚肉・培養魚肉"の現状

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市場に並ぶ魚
私たちが日常的に消費している魚は、わずか30種ほどだといいます(写真:Ayleeds/PIXTA)

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私たちが日常的に消費している魚は、わずか30種ほどだといいます(写真:Ayleeds/PIXTA)
いまや国内に限らず全世界で注目を集め、人気を博している料理「寿司」。海外から寿司を求めて訪れる観光客も激増している。
そんな背景もあり、大革新を遂げている「寿司業界」について、第一線で業界内の調査・研究を行う、おさかなコーディネータのながさき一生氏による新著『最強の寿司ビジネス』から一部を抜粋・編集し、“すぐに使える寿司雑学”をお届けします。

「使われていない魚」の存在

天然の魚の漁獲量は、世界的に見ると1990年代をピークに頭打ちになっており、伸び悩んでいます。FAO(国連食糧農業機関)の統計でも、世界の天然漁業生産量は1996年を境に横ばいが続いています。

しかし、だからといって天然魚に可能性がないわけではありません。私はむしろ、天然魚こそがこれからの時代において、貴重なタンパク源であり、新たな寿司ネタとして再評価される存在になると考えています。

現状、日本で利用されている魚種はごく限られています。

日本近海にはおよそ4000種の魚類が確認されているにもかかわらず、私たちが日常的に消費している魚はわずか30種ほど。豊洲市場に並ぶ魚介類もおよそ500品目にとどまります。

つまり、海には“使われていない魚”が圧倒的に多く存在しているのです。

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【漁の現場で知る「実態」】

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