人工衛星100万基で宇宙にAIデータセンター構築へ、イーロン・マスク構想に懸念が広がる背景と問題点
イーロン・マスク氏は2026年2月、自身が率いる宇宙企業SpaceXが、やはり自身のAI企業であるxAIを買収・統合したことを発表した。
同氏はそれに先立つ1月、人工知能(AI)インフラの整備を目的として、3年以内に軌道上にAIデータセンターを構築する構想を明らかにしており、今回の統合はその実現に向けた一歩とみられている。
この構想では、最終的に最大100万基規模の人工衛星を打ち上げ、宇宙空間に分散型のAIデータセンターを構築することが想定されている。
軌道上のAIデータセンター
マスク氏によれば、宇宙空間では太陽光発電の効率が地上より高く、天候の影響も受けない。そのため、適切な軌道に配置すれば、安定した電力供給が可能になるという。また、SpaceXはAIの利用拡大に伴う計算処理ニーズがすでに「地上インフラの処理能力」を超えつつあると主張している。
たしかに、宇宙空間であれば太陽電池パネルにとって邪魔な雲や、その他の気象現象は存在しないため、条件次第では地上より1.3倍程度高い発電効率が期待できる。また常に太陽光が当たるよう衛星を適切な軌道に配置すれば、全体としての発電量効率を地上の8倍程度にまで高められる。
マスク氏は、今後ロケット打ち上げコストがさらに低下していけば、宇宙空間が、AIの計算力を担うエネルギーを生成するための、最も安価な場所になるだろうと主張している。
だが、軌道上にAIデータセンターを作るというマスク氏の構想には専門家を含む人々から多くの技術的課題が指摘されている。





















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