元・為替市場課長が徹底解剖「日本経済の稼ぐ力」 現在のデータから未来を読む 資金フローが示す日本の生きる道
日本の成長力について考える
日本の経常収支黒字増は定着し、日本が海外で「稼ぐ力」が強くなっている――これは構造的な変化として定着しつつあるものです(詳しくは前編の記事を参照)。
経常収支黒字を増やしているのは「過去の投資からの収益」の増加であり、そうした日本に還流される収益を更なる収益機会を求めて海外に投資する。そうした逆方向の2つのフローの「せめぎ合い」が為替レートに影響を与えます。
更に、最近貿易赤字額は減少しており、貿易フローの今後の行方も重要です。
本稿では、「現在の」フローのデータを分析し、「将来の」為替、更には日本の成長力について考える端緒を提供したいと思います。その際、最近話題になっているNISAや「デジタル赤字」の影響についても触れます。
まずは貿易面から見てみましょう。「円安になっても貿易収支は赤字のまま。日本の稼ぐ力が衰えており成長に悪影響」という主張が見られます。
「円安が貿易黒字に繋がっていない」のはその通りですが、以下の点に留意が必要です。



















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