元・為替市場課長が解説「ドル円相場の基本のキ」 過去から学ぼう 為替は"経済の深い流れ"に沿い従う

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為替レート
大きな目で見れば、為替は深い経済の流れに沿って動きます(写真:FUTO/PIXTA) 
「現在の円安は“新常態”だ」「日本からの資金逃避は長く続く」最近の為替をめぐって、こんな意見を耳にする機会が増えています。しかし本当に、今の円安はこれまでとは違う「新たな円安」なのでしょうか。
教養としての為替』の著者である大矢俊雄氏が、円相場の長期的な動きや国際収支、日米金利差などのデータを手がかりに「円安を読み解く視点と考え方」を解説します。

1.円相場の過去の動きから見えること

為替は、「人の営み」です。理論が動かすのではありません。

従って、時に大きく動きます。理屈を超えて動きます。

しかし、大きな目で見れば、為替は深い経済の流れに沿って動きます。

行き過ぎたら、いつかは戻るものです。それは、円安でも円高でも同じです。

下のグラフは、プラザ合意後の急激な変動が一段落した1987年1月から2025年12月までのドル円レートを示したものです。

教養としての為替
(画像:かんき出版提供)

この期間の平均レートは、115.9円になります。ただ、それは期間の取り方で大きく変わってくるので、その数字を基準に円安や円高を判断するのは正しくありません。それはあくまで「目安」です。

もっと大事なものは、折れ線グラフの「図形」です。この115.9円の横線の上(円安方向)と、下(円高方向)の図形の違いを見てください。

大きな違いは、ありましたか?

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