かつてはロードサイドに輝く《巨大ネオン》が象徴だった売り上げ157億円チェーン…同じ屋号で運営する意外な理由
福岡発の飲食チェーン「ウエスト」。まず思い浮かぶのは「うどん」という方が大半だろう。実際、福岡では「うどんのウエスト」という認識がすっかり定着している。かけうどんは一杯400円、ごぼう天うどんは一杯550円と、家族連れでもほどほどの予算内で食べられるお手ごろさだ。
しかし、実はそれだけではない。焼肉、生そば専門店「あずま」、中国料理、カフェ、ジンギスカン……これらもすべて「ウエスト」なのだ。業態が違えば屋号を分けるのが一般的なのに、どれも全部「ウエスト」なのである。
さらに、かつてはステーキやカレー、さらにはサウナまで手がけていた時期もあった(もちろんこれらも全部ウエスト)。現在は国内外に店舗を展開し、2024年2月期の売上高は157億円にのぼる。海外ではアメリカやタイにも子会社を持つ。
「なぜ違う業態で同じ屋号?」
他県出身者が、しばしば首をかしげる姿を見て、初めて「確かに珍しいかも」と思わされる。福岡出身の筆者にとっては、当たり前になりすぎて、不思議という感覚はなかった。実は、この「違う業態なのに同じ屋号」というところにこそ、ウエストの原点がある。
同じ屋号となる最大の背景は「味の街」
そもそも、うどん屋がカタカナの屋号を名乗ることは珍しい。「◯◯うどん」のような和風の店名が一般的であり、焼肉店も同様だ。業態が異なれば屋号を分ける。それが自然な感覚である。
なぜ業態ごとに屋号を分けなかったのか。同社広報・人財室の加来勇一さんに尋ねてみた。





















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