肝臓と腎臓。このふたつは一見まったく違う役割を果たしているように見えますが、じつはお互い深くつながり合い、協力し合いながら人体を運営している“兄弟臓器”です。「肝腎要」の言葉通り、このふたつの臓器の機能を守ることは、人が健康を維持するうえで最重要のカギになると言っていいでしょう。
しかし、肝臓と腎臓は両方とも「沈黙の臓器」。日々の過剰労働で疲弊していても何ひとつ症状を現わさない“沈黙兄弟”です。そのため、気づかないうちにいつの間にか肝機能や腎機能を悪化させてしまう人が後を絶ちません。しかも、両者の機能悪化が進むと、糖尿病、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害といった重大な病気のリスクも大きく高まることになるのです。
こうしたリスクを避けるには、早い段階から肝臓と腎臓をセットでケアして機能を回復させていく姿勢が不可欠。栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長は、新著『
長生きしたけりゃ、肝臓と腎臓を同時に整えなさい』の中で、肝腎要の臓器をよみがえらせるためのノウハウをさまざまな角度から紹介しています。
以下では、その栗原院長が「肝臓と腎臓の両方を一緒にケアしていくことの重要性」について解説します。
「肝腎要」が人の一生の健康を左右する
「肝腎要」とは「極めて大切なこと」や「物事のカギを握るポイント」を表わす言葉です。「肝心」と書く場合もありますが、語源のルーツをたどっていくと「肝腎」のほうがより正しいようです。
この言葉が生まれた中国では、肝臓と腎臓、すなわち「肝腎」が人間の健康を左右する極めて重要な臓器とされてきました。また、「要」も扇を開閉する際の中心軸になる重要な部分であり、「肝腎」と「要」が合体して「めちゃくちゃ大事な核心の部分」を意味する語句となったわけです。
そして、現代の医学においても、肝臓と腎臓、ふたつの臓器の機能をすこやかに保つことが一生涯の健康を決定づけるくらいに大切であるということが明らかになってきたのです。
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