肝臓と腎臓。このふたつは一見まったく違う役割を果たしているように見えますが、じつはお互いに深くつながり合い、協力し合いながら人体を運営している“兄弟臓器”です。「肝腎要」の言葉通り、このふたつの臓器の機能を守ることは、人が健康を維持するうえで最重要のカギになると言っていいでしょう。
しかし、肝臓と腎臓は両方とも「沈黙の臓器」。日々の過剰労働で疲弊していても何ひとつ症状を現わさない“沈黙兄弟”です。そのため、気づかないうちにいつの間にか肝機能や腎機能を悪化させてしまう人が後を絶ちません。しかも、両者の機能悪化が進むと、糖尿病、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害といった重大な病気のリスクも大きく高まることになるのです。
こうしたリスクを避けるには、早い段階から肝臓と腎臓をセットでケアして機能を回復させていく姿勢が不可欠。栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長は、新著『
長生きしたけりゃ、肝臓と腎臓を同時に整えなさい』の中で、肝腎要の臓器をよみがえらせるためのノウハウをさまざまな角度から紹介しています。
以下では、その栗原院長が「肝臓のトラブルが慢性腎臓病につながっていく流れ」について解説します。
肝臓と腎臓は不調やトラブルも連鎖する
肝臓と腎臓は「ひとつながりの臓器」です。
生きて活動するために必要なものを血液を通して体内に入れているのが肝臓であり、不要なものを血液から尿にして体外に出しているのが腎臓。このふたつの臓器が「ひとつながり」となって「出し入れ」のミッションをこなしているからこそ、わたしたちは日々生命活動を営んでいられるのです。
また、このふたつの臓器は機能の好不調も連鎖します。肝臓が悪くなれば腎臓も悪くなっていき、肝臓がよくなれば腎臓もよくなっていく。言わば、臓器の好不調も「ひとつながり」になっているわけですね。
今回は、肝臓に発生した不調が腎臓の病気へとつながっていく典型的なパターンについて紹介することにしましょう。
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