脂肪肝を放っていると、いずれ慢性腎臓病になる理由 「脂肪肝→糖尿病→慢性腎臓病」の恐怖のドミノ倒し

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肝臓のトラブルが腎臓の病気へとつながっていく、その最初の発端となるのは「脂肪肝」です。

脂肪肝は、肝臓の肝細胞に中性脂肪がたまりすぎて発生する疾患。推定患者数4000万人と言われ、たいへん多くの人に蔓延している病気です。もっとも、これまで脂肪肝はどちらかというと「たいしたことのない病気」「誰でもかかる重要度の低い病気」と見なされてきました。

でも、違ったのです。近年の世界の医療界では、この脂肪肝こそが「あらゆる病気の出発点である」という見方が主流になっています。すなわち、この疾患を放っていると、糖尿病、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害、がんなどの多くの重大な病気を招く原因になることが分かってきたのです。

そして、それは慢性腎臓病においても例外ではなく、脂肪肝を放っていると、ゆくゆく腎臓の機能が蝕まれていくケースが非常に多いことも明らかになってきたわけです。

糖質過多の生活が“万病の芽”を大きくする

それにしても、なぜこんなに多くの人が脂肪肝になっているのか。その原因は「糖質の摂りすぎ」にあります。

糖質は、体内に入るとまずブドウ糖に分解され、血中に入って全身を巡り、細胞のエネルギーとして活用されます。ただ、食事で過剰な量の糖質が入ってくると、血液中に多くのブドウ糖があふれ、血糖値が上昇して高血糖状態となります。

すると、血糖値の上昇を合図に分泌されるのがインスリンです。インスリンは「血糖値を下げるホルモン」として知られていますが、じつは体内の余分なブドウ糖を中性脂肪に変換するのを促す働きがあります。つまり、普段から糖質を過剰摂取していると、その都度インスリンが分泌されて次々に余剰ブドウ糖が中性脂肪に変えられていくことになる。そして、それらの中性脂肪が次から次に肝臓へ送られて、脂肪肝を形成していくことになるわけです。

現代では、主食のごはんやパン、麺類だけでなく、甘い飲料、スナック菓子、調味料など非常に多くの食品に糖質が含まれています。そのため、自分でも気づかないまま糖質を過剰に摂取してしまっている人が少なくありません。要するに、そういう人は、知らず知らずのうちに糖質過剰になって、知らず知らずのうちに脂肪肝という病気を育ててしまっている可能性があることになります。

脂肪肝は万病のもと。みなさんは、日々の糖質過多によっていつの間にか“万病につながる厄介な芽”を大きくしてしまってはいないでしょうか。

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