脂肪肝を放っていると、いずれ慢性腎臓病になる理由 「脂肪肝→糖尿病→慢性腎臓病」の恐怖のドミノ倒し
では、脂肪肝を放っておくと、どのような流れをたどって腎臓が悪くなるのでしょう。
その流れをおおまかに説明すると、次のようになります。
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脂肪肝だけでなく、内臓脂肪の蓄積も進む。血糖値や血圧が上昇
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(脂肪肝放置から約10年後)糖尿病になる
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糖尿病や高血圧が進み、10~15年の歳月をかけてじわじわと腎機能が低下
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慢性腎臓病になる
つまり、脂肪肝を放っているとその10年後くらいに糖尿病になり、糖尿病の治療や対策を怠っていると、10~15年かけて腎機能悪化が進み、慢性腎臓病への道をたどることになるわけです。
悪化の流れが進まないうちに“病気の芽”を摘み取る
具体的な年齢を当てはめてみると、35歳で脂肪肝になった場合、10年後の45歳で糖尿病になり、55歳から60歳くらいで慢性腎臓病になることになります。また、45歳で脂肪肝になった場合であれば、10年後の55歳で糖尿病になり、65歳から70歳くらいで慢性腎臓病になるという流れになります。
もちろん、これらの年齢はあくまで目安です。ただ、私のクリニックにいらっしゃった慢性腎臓病の患者さんに病歴を聞くと、ほとんどの方がこれと同じような流れで病気を悪化させてきています。
みなさんご存じのように、糖尿病が進むと怖ろしい糖尿病合併症が待ち構えていますし、慢性腎臓病を進ませてしまうと、腎不全になって人工透析をせざるを得ない状況が待ち構えています。さらに、糖尿病や腎機能悪化を進ませてしまうと、動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害などを起こすリスクも大幅にアップします。こうした病気の連鎖は、まさに「恐怖のドミノ倒し」と言ってもいいでしょう。
だから、わたしたちは、こうしたドミノ倒しが進まないうちに脂肪肝という“厄介な病気の芽”を摘み取って、健康悪化の流れを食い止めていかなくてはならないのです。




















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