寿命を延ばすには「肝と腎」セットのケアが大事!→血流・血液のコンディション悪化が「万病」を招く

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私は肝臓と腎臓のことを「沈黙兄弟」と呼んでいます。この「沈黙兄弟」は、日々酷使されてかなりの疲れがたまっていたとしても、文句も言わず、不調を訴えたり悲鳴を上げたりすることもなく、ただひたすら黙々と働き続けます。

でも、長年にわたってそんな苛酷な労働を強いられて、何もトラブルが起こらないわけがありません。ふたりの兄弟は口には出さないものの、日々じわじわと疲弊して弱り続けています。すなわち、肝機能も腎機能も、症状は出なくとも、年々着実に弱って低下し続けているわけです。

こうした悪い流れを断ち切りたいなら、「沈黙兄弟」の日々の働きぶりを見直して、ちゃんと労働環境を整えたうえで、彼らの疲労回復や健康改善のケアに努めていかなくてはなりません。

もはや「医療の垣根」に縛られている時代ではない

そして、この「兄弟臓器」の健康は、セットで回復させていくことが重要となります。肝臓と腎臓の兄弟は「運命共同体」のようなものであって、好調や不調も連鎖する傾向があるのです。

だから、「肝臓だけ」をよくしたり「腎臓だけ」をよくしたりするのではなく、「肝臓と腎臓の両方とも」をセットでよくしていくほうがいい。私はもうこの兄弟臓器を「ひとつの臓器」と見なしてケアや治療を進めるくらいのほうがいいんじゃないかとさえ考えています。

もっとも、日本の医療体制は「縦割り診療」でがっちり固められてしまっているため、なかなか「両方をセットで治療してくれる医師」を見つけられないのが現実です。肝臓は肝臓内科や消化器内科の持ち分、腎臓は腎臓内科の持ち分と垣根で区切られてしまっていて、自分の専門の持ち場を離れて(肝臓と腎臓の両方を)診ようとする医師はほとんどいないと言っていいでしょう。

しかし、もうそんな狭苦しい垣根に縛られている時代ではありません。世界的にも肝臓と腎臓のような結びつきの強い臓器は、相互の影響やつながり合いを重視して捉えるのが当たり前の常識になってきているのです。

今回、私が『長生きしたけりゃ、肝臓と腎臓を同時に整えなさい』という本を書くことを決意したのも、両方の臓器をセットでケアしてこそ本物の健康が得られるということを確信し、専門の垣根を飛び越える必要を痛感したからに他なりません。

ぜひみなさんも、本書のノウハウを実践して肝臓と腎臓をセットでケアしていくようしてみてください。そして、「肝腎要」の臓器をよみがえらせることによって、この先の人生で本物の健康を手に入れていくようにしましょう。

栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋院長

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くりはら たけし / Takeshi Kurihara

医学博士。北里大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、東京女子医科大学教授を歴任。2008年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした栗原クリニック東京・日本橋を開院。「血液サラサラ」の提唱者の1人でもある。主な著書・監修書に、『決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ』『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』(ともに宝島社)、『栗原式 書いて下げる魔法の血圧手帳』(笠倉出版社)、『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』(主婦の友社)など多数
 

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