「プレーヤーとしては一流なのに、マネジャーとしては…」→そんな管理職が陥っている"意外な落とし穴"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

先ほどもお話しした「会社が期待しているリーダーとしての貢献」の解像度を上げると、以下のようにまとめることができます。

「チーム内で一番成果を出している人をリーダーにすれば、その影響でチーム全員が同じくらいできるようになる」

たとえば5人のチームでトップの人が10の成果を出していて、その他4人のメンバーが5の成果を出しているとしましょう。

この場合、チーム全体の成果は10×1+5×4=30となります。

このチームでトップの人がリーダーに昇格した結果、本人の成果が5に落ちたとしても、他のメンバーが10の成果を出せば十分にカバーできます。

5×1+10×4=45となり、チーム全体の成果は上がるわけです。

リーダーには、このようなスキルと成果が求められています。

求められているスキルと成果の変化に気づき、仕事のスタイルを変えていく必要があるのです。

プレーヤーとしての成果は捨てよう

ここからは、どのようにして「自分が成果を出さないといけない」という心理を乗り越えればよいのか、その思考法を紹介していきます。

任せるの壁 プレイングマネジャーを卒業する5つの思考法
『任せるの壁 プレイングマネジャーを卒業する5つの思考法』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ここまで見てきたように、プレーヤーとして優秀なリーダーは、過去の成功体験にとらわれ、個人の成果に執着してしまいます。その結果、「自分が一番のプレーヤー」であるために、無意識のうちに部下に任せること、育てることをなおざりにしてしまいます。

しかし、リーダーが一番であるチームは、閉鎖的なチームです。リーダー自身が「自分が一番のプレーヤー」という序列を変えようとしない限り、チームの進化が起こりにくくなります。

そうこうするうちにも時代は変化しているので、リーダーの仕事のスタイルは陳腐化し、変化に追いつけなくなっていきます。

一方で部下も成長しないので、チーム全体の成績が低迷します。

最終的に、チームの成果を下げてしまった無能なリーダーと成長できなかった不幸な部下が取り残されてしまいます。

部下を育てようと思ったら、プレーヤーとしての成果を捨てることが重要です。

そのためには、「自分が一番でなくてはならない」という思い込みは真っ先に捨てなければなりません。リーダーが一番であるチームは、部下が育たず先細りするチームである。

このことを肝に銘じましょう。

竹下 綾美 経営者、工学博士、ブランディング講師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たけした あやみ / Ayami Takeshita

4社のオーナー経営者。理系の高機能プラスチックスの研究者として14年以上企業に従事、2018年には慶應義塾大学にて博士号(工学)を 取得。 研究者時代には、プロジェクトリーダーとして最大15の研究プロジェクトを同時進行させ、すべてのプロジェクトを成功に導く。現在は、株式会社Bright Museなど4社を経営しながら、ブランディング講師として【全ての人の才能を開花させ、人生を輝かせる】ことを使命に、10年間で、延べ3000人以上を指導している。自身の経験から、感覚的な生き方に理系的な視点を組み合わせることで人生を成功に導く『ロジカルキャリア』という思考法を確立する。 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事